確かに峠の下りで35km/h以下で
ずーっと下っている人などを
たまに見かけることがある。
安全に速く下られる人と
危険に遅く下る人の違いとは?
ちょうど今月のチクリッシモが
そんな特集を組んでいた。
アスタナの監督と
サムエル・サンチェスへの
インタビュー
世界屈指の下りアタッカーは
衝撃の一言を発している
その一言で話が終わってしまうくらいの
衝撃の一言だ。
サムエル・サンチェスが初めて下りのスペシャリストとしての力を世界に見せつけた時の映像
”良いダウンヒラーに"なる"ことは出来ない”
”「(中略)もちろん、いくつかの細かいポイントを調整することは
出来ると思う。けれど、例えばどのようにバランスを保つか、
いつブレーキをかけて、いつかけるべきじゃないか、
そういった最も重要な部分――それは学ぶことは出来ないと思う」”
ウゾダドンドコドーン!!ならば一体どうすればいいのか?
自分が大きな恐怖を感じないで済む限界の速度は
どんなにスキルが見につこうが対して変わらないらしい。
流石にアマチュアとプロを比べたら歴然の差だが
(一車線で走らなきゃ行けないからレースほどスピードは出せない)
あんまりにも下りが遅いというのは逆に危険でもある
そんなに長いことブレーキを握りしめていたら
手が疲れてハンドリングが余計に危うくなる。
力めば力むほど余計に怖くなり、危うくなる。
そもそも怖いから力んでいるというのに・・・スパイラルに陥いるわけだ。
恐怖原因は何なのか?プロの選手ほど死と隣合わせというわけでもない
ここがSサンチェスのいうところの天性の感覚というわけだ
とはいえSサンチェス自身、幼少期からダウンヒル系の競技に
どっぷり使った生き方をしているため
坂を下る(単独で)ということは彼にとって喜び以外なにものでもなく
恐怖とどう向き合うかなんてことはあまり考える必要がない。
彼はロードレースに出る前にMTBもシクロクロスも全て経験してから
というのもバランス感覚を養う上でかなり糧になっている。
一度選択肢を間違えたら力尽くで減速してやりすごすしかないということ
(まあそれをやると高確率で吹っ飛ぶんですが)
そんなものはラインの取り方やら、路面コンディションの味方だとか
勝手に学んで速くなるに決まっているのだ。
現プロトン最強の下りアタッカーは今年のツールを制した
ヴィンチェンツォ・ニバリと言われている。
彼は下りの技術もすごいのだが、落車するリスクと落車した時に
受けるダメージのリスクの天秤の掛け方が天才的に上手い
例えば雨で濡れた路面の下り坂で
ものすごくマゾい話だが、彼は
この下りならば落車しても最悪大ダメージは受けない
という判断を下して賭けに出る男なのである
ツール・ド・フランスの総合を取る選手なので、さすがに
命を捨てたアタックはしていないはずだが。
もちろんその判断は頭に叩き込んだコースと路面状況を分析しての
結果なのは言うまでもない。
下りが速くなりたい、と下りの恐怖を取り除きたいは
まったく違うということ。
差し掛かってくると
下りのコーナーで瞼の裏側に自然と自分の子供の顔が浮かんでくるという。
なんかもう壮絶だな・・・って感じだがホビーレーサーが
そんな凄まじい恐怖と戦う必要はない
普通に降っていれば死んだりしないのだから。
先の見えないコーナーの先で突然車が止まってたら追突するし
鹿が突っ立っていても追突してしまう。
かといってゆっくり下れば安全か、といえば
ゆっくり降っていたおかげで突然上から落石が来て
それが直撃して怪我したり、当たりどころが悪ければ死ぬかもしれない。
人間はいともたやすく、予想の斜め上の事象でコロっと死んでしまう
だから恐怖しても恐怖しても足りないくらい、世の中は死線が張り巡らされている。
そんなに疲れるようなことしなくていいんだ、疲れるだけだから
その疲れによって急に死んだりするかもしれない、ほらきりがない。
自分を低レベルの限界に縛り付けている原因を知ること
Sサンチェス曰く、”自分の限界を知ること”が大事なのだという自分が大きな恐怖を感じないで済む限界の速度は
どんなにスキルが見につこうが対して変わらないらしい。
流石にアマチュアとプロを比べたら歴然の差だが
(一車線で走らなきゃ行けないからレースほどスピードは出せない)
あんまりにも下りが遅いというのは逆に危険でもある
そんなに長いことブレーキを握りしめていたら
手が疲れてハンドリングが余計に危うくなる。
力めば力むほど余計に怖くなり、危うくなる。
そもそも怖いから力んでいるというのに・・・スパイラルに陥いるわけだ。
恐怖原因は何なのか?プロの選手ほど死と隣合わせというわけでもない
ここがSサンチェスのいうところの天性の感覚というわけだ
とはいえSサンチェス自身、幼少期からダウンヒル系の競技に
どっぷり使った生き方をしているため
坂を下る(単独で)ということは彼にとって喜び以外なにものでもなく
恐怖とどう向き合うかなんてことはあまり考える必要がない。
彼はロードレースに出る前にMTBもシクロクロスも全て経験してから
というのもバランス感覚を養う上でかなり糧になっている。
”モト(オートバイ)と自転車での下りの違いについても、変なラインで突っ込んだら吹っ飛ぶ、ということ
速いうちに学んだ。
「モトにはトラクション(かかり、加速力)がある。
カーブに差しかかったとき、
下りのラインを修正するために加速できる、ということ。
自転車の場合は一度ラインを選んだら、ペダルを踏んで加速して
ラインを修正することが出来ない。”
一度選択肢を間違えたら力尽くで減速してやりすごすしかないということ
(まあそれをやると高確率で吹っ飛ぶんですが)
下りが怖いと思う人にとっては無縁の考え方
下りが速くなりたいという人は、そもそも下りが怖くないということであるそんなものはラインの取り方やら、路面コンディションの味方だとか
勝手に学んで速くなるに決まっているのだ。
現プロトン最強の下りアタッカーは今年のツールを制した
ヴィンチェンツォ・ニバリと言われている。
彼は下りの技術もすごいのだが、落車するリスクと落車した時に
受けるダメージのリスクの天秤の掛け方が天才的に上手い
例えば雨で濡れた路面の下り坂で
ものすごくマゾい話だが、彼は
この下りならば落車しても最悪大ダメージは受けない
という判断を下して賭けに出る男なのである
ツール・ド・フランスの総合を取る選手なので、さすがに
命を捨てたアタックはしていないはずだが。
もちろんその判断は頭に叩き込んだコースと路面状況を分析しての
結果なのは言うまでもない。
下りが速くなりたい、と下りの恐怖を取り除きたいは
まったく違うということ。
年齢や家族構成で恐怖の感じ方が変わる?
どんなに果敢なプロの選手でも、家族が出来て年齢もベテランに差し掛かってくると
下りのコーナーで瞼の裏側に自然と自分の子供の顔が浮かんでくるという。
なんかもう壮絶だな・・・って感じだがホビーレーサーが
そんな凄まじい恐怖と戦う必要はない
普通に降っていれば死んだりしないのだから。
恐怖しだしたらきりがない
普通に下っていれば死なないといったが、それは言い過ぎかもしれない先の見えないコーナーの先で突然車が止まってたら追突するし
鹿が突っ立っていても追突してしまう。
かといってゆっくり下れば安全か、といえば
ゆっくり降っていたおかげで突然上から落石が来て
それが直撃して怪我したり、当たりどころが悪ければ死ぬかもしれない。
人間はいともたやすく、予想の斜め上の事象でコロっと死んでしまう
だから恐怖しても恐怖しても足りないくらい、世の中は死線が張り巡らされている。
そんなに疲れるようなことしなくていいんだ、疲れるだけだから
その疲れによって急に死んだりするかもしれない、ほらきりがない。
八重洲出版 (2014-10-14)
結論:怖いものは怖い、下りは怖くて当たり前
ティボー・ピノが2013年のツールで急に下りが怖くなり総合上位から落ちたばかりか、最終的にリタイアしてしまうという
事があった。
本人曰く、怖いものは怖いんだから仕方がない、とヤケクソで開き直った。
”チームマネージャーのマルク・マディオとマディオとティボーの兄であり言ってしまえば荒療治、単なる拷問なのだが
コーチであるジュリアンは、昨オフ・シーズンに"スピードセラピー"と
称してレーシングカーのドライビングレッスンを受けさせた”
他にもスピードスキーをやらされたりと、どえらい目にあっている
そのおかげで今年のツールで3位に入賞できた。
結局は、根本的な部分は慣れ
恐怖の泥沼がジャグジーに変わるまで浸かり続けるしかないのである。
峠道の下りは恐怖ですね~。
返信削除でも最近ブレーキをアルテグラに交換したら、
だいぶ安心して下れるようになりました。
下りの恐怖と言えば、何年か前のツール・ド・スイスで
フランク シュレクがコーナーを曲がれないまま
ガードレールの向こうに落ちたシーンを思い出してしまいました。
あー、ありましたね・・・ほぼ無傷で戻ってきたのにも驚きましたけど。
削除ちなみにアンディがまったく下れなくなったのはおそらくウェイラントが死んだショックで
ということらしいです
家族を残して自分が死んでしまったらっていうことを考えちゃうんですかねえ・・・
終盤は意外と下り復活してましたけど。
結局はそれとは全く関係ない怪我で引退というのもなんか切ないです。
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