木曜日, 12月 11, 2014

コンタドールものまね講座

これを読めば誰でもコンタドール
(誇大広告
Pro Cycling Team Tinkoff Saxo

最初は、「フルームとコンタドールのダンシングは同じ」という
タイトルで書いていたが、あまりにも長くなったので別途フルームの事を書きます

オチだけ先に書いてしまうと、フルームとコンタドールはやりたい事が同じだが
フルームは全部自分用に一から作りなおさなければいけない。

コンタドールもフルームもダンシングで自分のバイクにある現象を起こしたい
これは二人に限らずあらゆるプロ選手が同じはずだ

圧倒的な早さのダンシングには共通点がある




世界最高のダンシングを放つのは文句なしでアルベルト・コンタドールなのだが
沢山の人は彼の少し奇抜なモーションに目取られて
ダンシングの結果を見ていない。

コンタドールがダンシングすると、バイクがどこかにぶっ飛んでいきそうな
くらいグニャグニャとうねっている、小さく八の字を描いているようだ
これがコンタドールのダンシングの結果であり、早さの鉄則。

ダンシングはうねればうねる程速い


コンタドールのうねりは特に強烈だが、現在現役でコンタに匹敵するほど
バイクがうねるダンシングを繰り出せる選手がいる

上の動画で激闘を繰り広げているクリス・フルームその人だ
彼はコンタドールほど高い頻度でダンシングするわけではないが
ここぞという時はダンシングでガンガン攻めるタイプの選手。

よくウィギンスがあまりダンシングをしなかったので、フルームも同じだと
勘違いされるが、割りとダンシングで攻める方だ
それこそニーバリよりも全然使うくらい。

確かに座ったままアタックしても強烈に強いんだけどね・・・
この二人が現在のプロトンで尋常じゃないほどうねるダンシングをしているが

他の選手がうねらないかといえば、別にそういうことではなく
登りが速くてダンシングをよく使う選手は大抵バイクがうねっている。

なぜうねると速いのか?


自転車が最も速く走る瞬間は、完璧なコーナリングをしている時が一番速い
ダンシングの時にバイクが振れなきゃいけない理由はそこにある

小さなコーナリングを連続で生み出して加速するのが真のダンシング


スプリントも同じで、小さくうねりながら進んでいる


うねりなくして速さは無い
シッティングでそのうねりが出せるのは大抵TTスペシャリストだ

登坂ダンシング>スプリント>シッティング


の順でうねりの大きさは異なる

コンタドールのダンシングは言うほど特別なものじゃない


コンタドールのダンシングの動きは特徴的で、上空からのヘリカメラでも
簡単に分かるくらいクセがある、やたらピョコピョコ元気よく動いている

世界最強のダンシング使いなのに、動きにクセがありすぎるというのも
なかなか面白いがそのクセ以外は別だん変わったことをしているわけじゃない

むしろそれ以外は他の選手たちとさほど変わらない
自転車が前に進むということはそれだけ単純なことなのかもしれない。

コンタドールのダンシングは猛攻ではなく鉄壁


ヒルクライムにおいて猛攻のダンシングがあるとすれば
ホアキン・ロドリゲスが一撃で相手を突き放すようなすさまじい
ダンシングを言うのだろう、ほぼスプリントに近いものを感じる。

コンタドールのダンシングは、攻めるにしてはあまりにも体が起き上がり過ぎている
いわゆる休むダンシングに近いのだ
そもそもがダンシングなんてものは長時間続けるようなことじゃないのだが

コンタドールはそこを長時間続けるために守りのダンシングをアレンジして乗っている
シッティングより瞬時にアタックに対応できるし、逆にアタックすることも出来る
体力的にも戦略的にもオールラウンドな鉄壁のダンシングというわけだ。

コンタドールはダンシングで体をよじらない


今年、ファビオ・アルがジロとブエルタで暴れまくっていたが
彼のアタックは正に本能のままに突撃するといった感じでものすごく
荒々しいダンシングをする、猛攻のダンシングだ



肘を曲げ、体を精一杯よじり、全体重をペダルに掛けるダンシング
ホアキンのように激坂ですさまじいパンチ力があるわけではない

ところがコンタドールは肩を前に出したり後ろに下げたりを繰り返すだけ
全然体をよじらない、肘も肩を動かすために少し曲げるだけだ

まあ、よじるということは姿勢を低くすることにつながるから
鉄壁のダンシングが崩れてしまう
コンタドールが強さを発揮出来るシチュエーションは、ライバルが疲弊している時で

基本的にライバルが疲れている時、コンタドールは疲れていないのである
ダブルツールでもなければね(2011年、ジロ総合1位(後に剥奪)ツール5位)

コンタドールのダンシングは肩から始まる肩で終わる


あの動きを見れば明らかだが、コンタドールは肩からダンシングを開始する
別にコンタドールに限らず、誰でもそうなのだが
体をよじる要素をカットしているので、非常にシンプルな動きになる

ダンシングを行う際に、体をよじるために肘を曲げるが
コンタドールは肩を動かすために肘を曲げる

これをやっているのはおそらくコンタドールか、コンタドールの真似をしている
ティンコフ・サクソのルーキーだけだろう

コンタドールは頭から胴体、骨盤までがダンシング中も常に一直線
その状態で体をよじらないので

バイク上でランニングしているようなダンシングになる
(韻を踏んでいるわけじゃないぞ


体をよじらないダンシングは、キンタナが使ってたりする
ホアキンも猛攻に転じない限りはこのダンシングを使う

 

これは体をよじらないが、骨盤を振ってダンシングしている
海蛇が泳ぐようにダンシングする、というか

身をよじらずにバイクを振るのが本来の普通なダンシングである


キンタナはその普通なダンシングにしなやかな動きを組み込んでいる
正直コンタドールよりよほどしなやかなダンシングに見える
かなりきれいなフォームだといえよう

コンタドールのダンシングはナンバの動き・・・だが?


ナンバ歩きというのは、ほぼ手を振らずに動く、振る時は
脚と同じ方の腕を出す(その動きでターンする、相手の背後をとる
という古武術などで使われる歩き方だ

コンタドールのダンシングはナンバの動きなので他のダンシングと違う
というのは手を振らない=体をよじらないという部分ではそうかもしれないが
脚と肩が同時に出るからナンバだというのは筋違いだと思うぞ

というのも、どんなダンシングも右脚が上死点に上がってくるときは
一緒に右肩が上がるし、左足が下がれば左肩が下がるのである

体力を消費しないポジションからスピードを出すための肩の動きだ
だから、手と脚を同時に出す云々は忘れていい
ハンドルに手を添えている限りそんなことを一々考える必要はない

そもそも、別にコンタドールだってナンバの動きを意識して
あのダンシングをしてるわけじゃないだろうし(どんなスペイン人だw
無理して日本古来の動きに結び付けなくてもいいじゃろ・・・

※根本的に考え方というか物の見方や調べたデータが間違えている
そもそも楽に歩いたり素早く走ったりする行為に
ナンバの動きなど必要ないし、日本人だってそんな動きはしていない

日本人がナンバ歩き・走りを武術や重量のある荷物を複数人で
運ぶこと以外に使用した学術的根拠は存在しない

赤ちゃんがはいはいする時にナンバの動きをするのは
貧弱な手足の割に重たすぎる頭や体を支えながら移動するには
それが一番効率的だからである

コンタドール ダンシング攻略チャート


立ち上がる、体は起こし気味で前に突っ込み過ぎない楽な姿勢
ハンドルへの荷重はほぼゼロにする
バイクがうねり、前輪が揺らめくが気にせず放っておく、それが速さの源           

右脚を踏み込む⇔右肩が下がる

左肩が上がる⇔左足が上がる
左脚を踏み込む⇔左肩が下がる
右脚を踏み込む⇔右肩が下がる
以降繰り返し

基本的に左に書いてあることから右に書いてあることが起こり
下の段へと進む、僕の感覚的には

左肩が上がる⇔左足が上がる

等の動きは肩が上がる動きの方がほんの僅かに速いと
考えているが、見た目的にはほぼ同時なので

人によっては同時に起こっている出来事、あるいは同時に起こすべき事
と考えてもらって差し支えない
この辺りは人間一人一人の脳みその具合によって異なると思われるが

肩より先に脚が動くことはありえない


ということが一番重要だ、腰が左右に水平移動するのは構わない
むしろそれが出来ないと上手くコンタ・ダンシングは出来ないと思う
とにかくよじる動作は全て無し

極端な言い方をすると、体が起き上がってて
肩始動で体をよじらずにペダリングすれば大体コンタドールなのだw

とにかく肩、肩のイメージが大事!


これで週末各地にコンタドールが出現するな!(適当


これが上手くいってもいかなくても、しっくりきてもこなくても
こういう動きがあるということを頭だけじゃなく体で知ることがとても重要
ある日突然部分的に役立つことがあるかも知れないからね

おそらく多くの人に立ちはだかるのは
アレだけ立った姿勢で手の荷重をゼロにしろということだろう

コンタダンシングのやり方は単純だと思うが、ダンシングが苦手な人からすると
結構怖いと思う。

ひょっとするとウィギンスはダンシングをすると少女のようなダンシングに
なってしまうから、あまりダンシングしないのだろうか

などといじわるなことを言うのはやめよう
今年のツアー・オブ・カリフォルニアでダンシングでモリモリ山登って
リーダージャージで先頭引いてたからね

アレはなかなか珍しい光景だったなあ・・・
登り切った直後続々と後続に抜かれて言ったのは吹いたけど

一体なにがしたかったのだ・・・
ツールに出たかったんだろうなあ、アシストでもいいから。

フルームの記事は別に投稿しますが、これは別にものまねの記事では
ないです、僕は実用性があるものまねしか書かないぞ!(GCNェ・・・

フルームの走りは自分の為のスキルを生むことの
大切さを伝えてくれています。

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