月曜日, 2月 09, 2015

2015年ドバイツアーに見るジョン・デゲンコルブの今年のクラシック

激坂フィニッシュを制した
デゲンコルブ
彼のタフさと短い登りの
強さがあれば・・・
Gallery: Dubai Tour, stage 3@VeloNews.com

いやーシーズン序盤の序盤から「すげえ!!」と思わず叫んでしまう
ゴールスプリントでした。

どう見てもバルベルデかジルベール向きのゴールだったけど
実際はデゲンコルブが根性で喰らいつき

真っ先に猛アタック、そのまま勢いを落とすこと無くゴリゴリとブラケットを握りながら
スプリントというより登坂して勝利。

距離が短いとはいえ、まさかあんなに凄まじいスピードで登れるとは・・・
「僕はスプリンターではなくオールラウンダー」発言は伊達ではないないね

あとニーバリが毎度毎度必死に戦闘を引いてアシストしててちょっとおもしろいw
いや素晴らしいことですけどね、去年のツール覇者は実に献身的。

ゴール前は17%だか18%くらいの斜度らしく・・・よくバルベルデに勝てたなあ
タレると思って様子見してしまったのかなバ師匠。

ゴール後に倒れてしまうくらい追い込んだデゲン子
個人的にはこの姿を見た時点で次の日総合を守れる可能性は低いと思いました。

そう思う根拠は、去年のジロでイタリアの最初の3日間
キッテルが圧倒的スプリントで連勝していた時のこと、その3日目の
伝説的スプリントが問題なんです。

通常、あれだけ後ろの位置からたった一人で風を受けたまま
トップスプリンター全員を捲るなんて不可能に近いはずです
僕はキッテルがドーピングをしているなんて微塵も思っていませんが

この時彼は超えては行けない限界を超えていたと思っています
身体のリミッターを吹き飛ばしてスプリントをしていたはず・・・

彼はゴール後倒れこみ、倒れているところをニコラス・ロッシュの後輩にあたる
ジュニアの選手に無理やりセルフィされ
更にそのジュニア選手の子がドヤ顔でツイッターにアップし

世界中からボコボコに叩かれ、ロッシュが
「どうかこの子を許してあげてほしい、悪気があったわけではないんだ」
とツイ―ト、それに対しキッテルは

「僕は全然怒ってないよ、安心して」と仏の対応。

次の日、キッテルは体調を崩してイタリア本土に入る前にリタイアした
アイルランドの3連戦を3連勝して実家に帰った。

しかし、家族は旅行に出かけており誰もおらず旅行に出ているので
冷蔵庫の中身は空っぽで、マルセルはがっくりとうなだれるのであった・・・

と、全然どうでもいい情報が多数盛り込まれているが
この伝説のスプリントの話をする時にどうしてもしたくなってしまうのですw

要は、誰がどう見てもムチャクチャだなというゴールスプリントや
アタックをぶちかまして勝った選手は体調を著しく悪化させやすいんです

本人的には登りのステージで休めばいいやと思っていたかもしれませんが
あまりにも限界を超え過ぎたのではないでしょうか。

それもあって、この年のジロでファビオ・アルが覚醒するわけですが
見ていてヒヤヒヤするくらいがむしゃらに走るので
リタイアしてしまうのではないかとビビりながら見ていたものですw

それと似たようなものを今回のデゲンコルブのスプリントには感じました
これは限界に近いか少し超えているスプリントだと。

デゲン子があんなに長い時間登りを攻めてるところを
初めて見たかもしれない。サガンとかだと、こういう短い登りの
ゴールスプリントはもっと軽々登っていくんですけど

ちっとも軽そうに見えない、これは明らかに死と隣り合わせだw

Dubai Tour stage three gallery@Cycling WEKLY

ゴール直後にぶっ倒れる選手は決して大げさでなく限界を超えてたのだと思う
それがたまらない、実にかっこいい
ジョン・デゲンコルブは実にかっこよかった!だが頭髪が・・・とか言ってるけど

デゲン子にも嫁さんがいるし、既に自分の髪の毛より毛量が多い子供だって
いるんだぞ、安心しよう(なにが

この感じならば(髪の話ではない)今年のフランドルもいいところまで
行けるんじゃないだろうか?去年のルーベでは2位だったけど
あれはアシストが足りなかった。

天敵はアレクサンダー・クリストフだけど、もはやあれは
ノルウェーという脚質すら凌駕しつつあるので、フィジカルで張り合ってはいけない
スプリントはキッテルよりほんの少し劣るだけであり

登りスプリントこなせ、さらに雨降りのミラノサンレモのゴールスプリントで
他をぶっ千切ぎるスプリントで優勝できるプロトン最強のタフさがある。

いずれこの二人のぶつかり合いの時代になると思うけど
その時が楽しみだ。

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