木曜日, 6月 23, 2016

新城幸也は前乗りなのか?ポジション考2016梅雨

新城幸也、ルイ・コスタ
アレハンドロ・バルベルデ
アダム・ハンセン
彼らのサドル位置は
極端に前に出ている。なぜか?
※なんだかとてもアクセスの多い記事で、沢山の人に
読んでもらったものの現在の考えや知識では大幅にズレが
生じている部分があるので加筆・修正しています

長らく放ったらかしにしてすまんな!2016/06/22

 これは今年のツールで鬼引きして集団を破壊
している最中の写真。

彼のフォームは特徴的だと
言われるが
ポジションも特徴的

やたら前方に突っ込んだポジション
をしている選手の一人だ。

今年の世界選手権ではポジションのオーダーが通らなかったのか
サドルを引いていたが
基本的には常に限界まで前にサドルを出している。

サドルを後ろに出した方がいいブームがすごい来ていた頃
新城選手はブイグ・テレコム時代でTIMEに乗っていたが
その時から既に全開まで前にサドルを出していた。


ルイ・コスタのサドル位置


これは今年のルイ・コスタのバイク、猛烈にサドルが
前に出ている気がするが、そもそもリアクトのシート角が
結構倒れているので言うほど前乗りにはなってない

しかし身長183cmの選手のサドル位置とかんがえると
かなり前に出ている方だ。

というのもルイ・コスタは大腿部が短く
サドルを前に出さないと膝の位置がかなり後ろ目になってしまうらしい。

サドルポジションを出す上でよく参考にされる
クランクが三時の位置で膝の皿横とペダル軸が結べる位置に膝
もってこれないということだ。

(正確には膝蓋骨大腿骨関節、ぐぐってみよう)


バルベルデのサドル位置



 これは今年のバルベルデのUltimate CF SLX
シート角が73.5°なのでバルベルデの身長178cmを
考慮すると少し前気味か、それよりもサドルが前上がりなのが気になる


Pro Bike Gallery: Alejandro Valverde’s Pinarello Dogma 65.1

ちなみに前シーズンまでモビスターのバイクはPINARELLOだったが
この時からサドルは限界まで前に出していたのでシート角は
さほど変わっていないようだ。


アダム・ハンセンのサドル位置


アダム・ハンセンほど前に突っ込んだポジションの
選手はいないだろう
この落差は身長190cmクラスの選手でしか本来
お目にかかれない

ハンセンさんの身長は183cmと
ルイ・コスタと同じなので異様なポジションだということが分かる。


ちなみにこれはリラックスしている時のポジション
こうしてみると驚異的に脚が長い、膝上膝下がバランスよく長い
そして腕もすごく長い、ザ・ルーラーといったスタイル。


そしてアタックしている時のポジション。
これだけ大腿が長ければ、もっとサドルが後ろでも全然成立しそうだが

彼のクランク長が180mmもあり、更にシューズのクリート位置が
滅茶苦茶踵よりなので、その分のすり合わせで
サドルが前置きになっているだけだろう


どういうことなのかと、一時期論争になっていた画像だけど
今の自分の中では「単に足の指が長いだけだろう」ということに落ち着いている

それ故に通常のシューズではポジションが出ずにカスタムシューズを作る
キッカケになったのではないだろうか?

結局のところ、ハンセンさんもクランク3時での膝の位置をベストにするために・・・
もっと単純に言うと、彼の体の構造上、一番ペダリングしやすい
ポジションをフィッティングするとこうなる。といったところか


新城幸也のサドル位置


お待たせしました、新城選手。他の選手達と違うところは
身長170cmで小柄なところと、シート角の立ったフレームで
サドルを全開まで前に出しているところ。

新城選手が使っている48サイズなんかは74.5°もある。
その割にトップチューブはえらい長かったりする
ホリゾンタルでまさかの530mm

この状態でサドルを限界まで出せばBBに被る寸前くらいまでの
位置に来るはずだ
僕のKURAROのシート角が同じだったので試してみたらそうなった。

UCIルールに引っかかるんじゃないかと疑問に思う人も居るだろうが
以前から体格の問題で大腿の長さをチェックしてもらい
許可を得ることが出来たし

今年からは単に申請を出していればBBの真上まではOKという
とてつもなく緩いルールになっているので問題はない・・・

はずなのだが今年の世界選手権の時はサドル位置が後ろだった
申請出し忘れたのか?謎である。

胸を張った様な姿勢を保ちたい新城選手は
尚の事サドルが前に出るのだろう

肩の可動域を確保したのだと思われる、彼がアタックしているときは
キネティックラインの連動を強く感じさせる肩の動きが出る

動きが出る、という言い方にしたのは彼が強く意識して動かして
いるのではなく、そういうフィッティングでポジションを出しているから
(なはずw)

知ってる人は知っているフランキーたけさんと新城選手の対談
この機材編動画でで新城選手は

6年間でサドルが1.5cm上がり、前に2cm出た

と言っている、一般的に
前乗りになると踏みすぎてしまい下死点でロスが出やすい
と言われている、正しい。

以前新城選手が

”「踏むことは誰でもできるので引き脚に集中している」”

とインタビューで答えていたのはそれがペダリングの全てだからだ
もう一度言うが

それがペダリングの全てだからだ

引き脚は効率が悪いとか全く意味がないだとか
引き脚は体に悪いだとか、そういう有象無象の輩達の
言うことは全部忘れろ!

そもそも、なかなか速く走れるようにならないなんて人は
トチ狂ったポジションで乗っているか
ゴリゴリと踏んづけるペダリングでパワーメーターのワット数だして
悦に浸って現実逃避しているような連中なので聞く耳を持ってはいけない

パワーメーターを窓から投げ捨てろ!!!
軽量化に繋がるぞ(ニッコリ

話が脱線してしまったが、
新城幸也のポジションは新城幸也という人間の為だけのポジション
であるということを忘れてはならない

ポジション出し、フィッティングなんてものは、手を出した先に
ハンドルがありゃあいいとか、このサドル位置なら間違いないとか
そんな簡単な話じゃないから。そんな魔法はねーんだよ

ケイデンス90回転ならばクランクの12時~4時なんて
一瞬で通り過ぎてしまう
踏み足なんて意識した時にはもう遅い

そして、引き脚と踏み足は左右で表裏一体
右の引き脚を強く意識したならば、同時に左の踏み足も
強く踏めていないと正しいペダリングとして成立していない

円運動として成立していないことになる
それを成立させる為には自分専用の正しいポジションが必要になる
それとヘッド角が71°以上のフレーム(71°未満だと性能が破綻するから

新城選手が前乗りなのは175mmのクランクを使っているからという
理由も大きそうだ。このクランク長でポジションを出すならば
待ちがなくサドル位置は前置きになる

そうでないとクランク3時での膝の位置が遠すぎる
単にそういうポジションのすり合わせで
前乗りになっているだけの可能性が大きいと思う

175mmのクランクを使うのは、ブイグ・テレコム、ユーロップカー時代
170mmのクランクがそもそも用意されていなかったので
それを使わざるを得なかったというだけの話

流石ブイグ幼稚園、余分にパーツを用意する金がな


自転車は前に突っ込めば突っ込むほどデカイギアが踏めるのか?

この部分は消そうかと思ったが加筆ついでに書いておくことにする
もう答えを上に書いてしまったが、実際のところ前乗りの方が
踏めるのか否かということは、膝の位置とペダルの位置関係に終始する

例えば、登坂の場合は自転車が坂で前輪が持ち上がる形となるので
それに合わせて体を前に持っていかないと上手くペダリング出来なくなる

流してる場合は別に良いだろうが、しっかり走るときやアタックするときは
適切なサドル位置に移動する=前乗りしなくてはならない

では平坦ではどうか?この加筆部分を書いている時には
オリカ・グリーンエッジのルーキースプリンター
カレブ・ユワンが御堂筋くんかと思うくらいの

強烈に前方に突っ込んだスプリントフォームで話題になって
半年近く経つのだが、あれはパワーを出す為ではなく
エアロ効果を狙ってやっている

実際、彼自身がインタビューで答えていたが風洞実験を繰り返して
このフォームを作り出したといい

完全にギアを回しきった時にこのロケットミサイルスプリントポジション
とるとのことだった
パワーを出すために前方に突っ込んでいるわけではない

タイムトライアルバイクのポジションもパワーをとるか(ペダリングのしやすさ)
エアロをとるかのバランスが難しいという話

ノーマルバイクでプロが平坦で前乗りになってる時は
空気抵抗を強く意識した時がほとんどだと思う
前方投影面積を小さくしてペダリングするには

ニュートラルな位置や後ろ乗りだとペダリング時に窮屈になってしまうので。
平坦の前乗り=エアロ、パワーじゃないってこと


ポジションにも熱くなれ!


 サイスポにキノフィットの特集記事が掲載されて、ああやっと
あれもこれも書けるわw などと

自分も内容を聞いて知識を分け与えてもらっている身なので
デカイことは言えないのだけれど

散々機材に金をぶち込む割に、フィッティングには金を放り込まない
謎のドケチ根性を叩き直さねばならない
誰だよそのバカタレは!!俺だな!?

いや、流石にやるんだったら新車をにしてからにしたいな
と思いつつ数年が経過しているわけだけど・・・
最近洗脳の呪縛が綺麗に溶けつつあり、それで気がついたが

大した知識を持たずに自分のフィーリングだけで
フィッティングをしていた時の方が断然正解に近かった
ポジションを直して直して、現在の理想に近づけていくと

悲しいかな、ロードバイクに乗り始めて1年目の頃に逆戻り

ハンドル位置:遠いなと感じない程度の距離
ハンドル幅:狭いなと感じない程度の幅
サドル高:股が痛くならない程度の高さ
サドル位置:またが痛くならない程度の前後位置
サドル角度:UCIルールをリスペクト?して3°下がり以内に

これでだいたいいい感じに出てしまう、サドル角度はそこれぐらいにすると
ちょうど尿道も痛くない程度の角度で、なおかつ
サドルに荷重が掛かり過ぎることなくポジション走行中前後に移動出来る

さらに

Qファクター:尻【坐骨幅)が小さいなら狭く、デカイなら広く
クリート位置:拇指球の半分から後ろにペダル軸を合わせる

これもいい感じに出てしまう、自分の場合
クリート位置は拇指球の半分から後ろにペダル軸を合わせると、
ちょうど拇指球と小指球を結んだラインの中心にペダル軸が来る

GIROのシューズの場合、自分の足だと
クリート位置を一番前にしないとちょうど良い位置にペダル軸がこない
ちなみに友人がGIROのシューズで全く逆の状態

多分足の指が長いからそうなる、なのでクリート位置は一番後ろ
つまり個人の足の指の長さと坐骨幅によるQファクター調節分程度
にしか動かす余地はなく、前後位置は細かく悩むような部分ではない

ロードシューズなんてものはクリート位置の
調整幅が非常に狭く、そんなに選択肢は多くない

更に完全なるフィッティングを目指す場合は
足の癖=歪みや足の長さの左右差などを考慮して
クリートの角度調整やスペーサー入れたりして煮詰めるのだ

その際の面倒くさい確認作業を例えば、キノフィットだったならば
木下さんがドライアイになりながら血眼でやってくれるわけである
しかもBなんかGfitとかBIなんとかOレーサーとかよりも安い

キノフィットはいいぞ、なにせ彼のフィッティングは本物だから
UCIワールドサイクリングセンターとヨーロッパのレースで得た知識は
伊達でも魔法(洗脳)でも宗教でもない

ああ、新城幸也選手がなぜ前乗りかという結論は
ただサドルの位置が前置きなだけだ、前乗りじゃない
だれだそんなことを言い出したのは!!わっ  俺だ!!!

記事のタイトル変えてやれ!!とりあえず

クランク3時の時点で膝とペダル軸が90°が基準点

ということで・・・
(これも痛くない程度の位置を選んでいくとそこそこ出る気がするぞ)


新城幸也選手の身体の使い方、ペダリング載ってます!

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