Posted by : nosukemon inflaenza Friday, December 12, 2014

あらゆるアマチュアサイクリストは
クリス・フルームの
オリジナリティを見習うべき


絶対的に有利状況でも更に勝ちを狙いにいくところとか
超好戦的な山岳でのアタックとか、タイムトライアルが速いとか
マスコミへの対応が紳士とかw

そういうことではなくて
彼が自転車に乗る上で苦労してきたあろう歴史を
アマチュアサイクリストは見習うべき、リスペクトすべき。

フルームが速く走る為にどれほどの時間をかけて
あのヘンテコなフォームにたどりついたのか、想像すべき
あらゆるセオリーを無視しないと、彼は速く走れない。

本に書いてあることや、本に書いてあることしか言わない人に
指示を仰ぎ続けていたら今の彼はないだろう
そんな人間はプロのチームには居ないと思うけど。

フルームはとっても苦労して走っている



とにかく”おかしい”と言われてるフルームのダンシング
エディ・メルクスですら「変なフォーム」と言ってしまうくらい変なのだが
そんなに笑ってしまってはかわいそうだ

フルームだって、望んであんなヘンテコなフォームで走っているわけじゃない
ああならざるを得ない理由がちゃんとある。

フルームは脚が長い、そして腕も長い、しかも前腕がすごく長い


この一見有利でしかなさそうな身体的特徴がかれを王者にもしているし
ヘンテコフォームにもしているのだ。

腕が長い故にフルームはアタック使用と前傾姿勢を強めると
自分長すぎる腕が邪魔になってしまう

なので、空気抵抗的にマイナスになってしまうが、肘を外につっぱるように
ブラケットやハンドルを持つしかなくなるのだが
この時、前腕がすごく長いため、余計に外に腕が張り出してしまう

上ハンを持ってもこれだけ肘が外に出てしまう
やたら腕がながいのにc-c40cmのハンドルを使っているので余計に
そう見えてしまうが、ハンドル以前に体に対してかなり肘が飛び出している

基本的にフルームの肘は常に外に飛び出している
後ろのリッチー・ポートと比べると一目瞭然、
フルームが肘を内側に入れると自身の脚に当たってしまうのだ

ゆえに、ダンシングの時とんでもなくガチャガチャした動きになってしまうのだ
2012年ツールで勝った時の写真だが、フルームの後ろにいるのはエヴァンス

ウィギンスの後ろにいるのがニーバリ
全員肘が出て入るが、体の角度がフルームより全然突っ込んだ低い前傾姿勢

フルームは自分腕と脚が長すぎて攻めのダンシングのポジションになれない


じゃあステムを長くしたらいいんじゃない?と思えるが
そうすると今度は脚が腹か胸にあたってしまうのだろうし
サドルポジションは脚の角度を考えるとそんなにテキトーに動かせるものじゃない

だから、ものすごく変な見た目になってしまうが、これがフルームの正解なのだ。

そしてフルームがしょっちゅう下を向いてしまう理由もこれでわかる
肘を外に張り出すようにハンドルを持ってみればわかるが(なかったらエアハンドルで
この状態は通常のハンドルの持ち方に比べて

長いこと前を向いているのが非常に辛いのだ!



だから人より見づらい上目使いや、たまに無理して前を向くしか無い

そんなに積極的にパワーメーターを見ているわけではないと思う
目にははいるだろうが、あの苛烈極まりない攻撃的な走りは

パワーメーターの数値を第一に走っているようには思えんw
まったく考えてないことはないだろうけど
12年のツールでウィギンスを放ってステージを取りに行こうとしたり

急に暴露本みたいなものを書いたりと、レースに関しては結構激情型なんだなあ
普段はすごい優しそうだけど、マスコミの対応とか冷静だしね。

鉄壁のダンシングで猛攻するしかないフルーム


本来ならば、フルームは猛攻のダンシングを使いたいはずだ
あれだけ長い脚と、186cmと大柄な身長をしているので
コンタドールのように積極的にダンシングをするメリットも多くはないだろう

ところが長い手足に反して胴体が短いのでダンシングしようと立ち上がると
胴体は前のめりだが、ポジションは立ち気味という

矛盾をかかえたポジションになってしまう
カギカッコのがサドルの上に乗っているようなものだ

脚と腕は鉄壁で、胴体だけ猛攻と、大変なカオス状態で
こんな姿勢を長時間続けられるわけがない

しかし、攻めのポジションには成れないから、普通に攻めようと思っても
重いギアを踏み抜けるわけじゃない

そこでフルームはダンシングでも恐ろしいケイデンスで襲いかかるという
高ケイデンス戦法を採用しているのだ


立ち上がった瞬間、足が長いので胴体は攻めの状態になるが
脚の位置が攻めの位置まで持ってこれないのでケイデンスで戦うことになる

上の動画のドーフィネ第2ステージで何度もコンタドールを突き放すというよりは
試すかのようにムチャクチャに見えるダンシングで攻めまくった。

コンタドールとフルームのダンシングは本質的には同じ?


コンタとくらべて胴体の角度が
ものすごく寝ているのと、長すぎる体のパーツたちが
せわしなくガチャガチャ動いているので分かりづらいが

フルームは積極的に肩から前方に激しく突っ込むように
ダンシングしているようにみえる

一見すると打ち上げられた巨大魚(とても失礼w
のようだが、やろうとしている動き自体はコンタドールと同じに思えてならない

コンタドールをリスペクトし、目指したが矛盾を抱えたポジションでの
ダンシング故にこのような魔改造ダンシングが出来上がったのではないだろうか

ベースがコンタドール系のダンシングなので、フルームのカオスなポジションでは
長時間のダンシングは使えないが、脚が持たないのとは違うので
ちょっと座って軽く休めば再びアタック出来るのが彼の強みなんだろう。

自分の為のダンシングを作る


僕が子供の頃はそりゃもうミニ四駆が流行った
なので、ロードバイクを組むのもなんだかミニ四駆を弄っていた時のような
気分になったりするのだが

ミニ四駆も自転車もパーツの組み合わせで組み立てていく
ミニ四駆はモーターと電池が動力だが、ロードバイクは人間だ

しかも動力が操縦も行う
どのように動かすかは、エンジンの特徴に合わせることが大事。

その点で僕はクリス・フルームをメチャクチャ尊敬する
病気なのもあったが、このスタイルに辿り着くまでどれほど苦労したのだろうか

フルームというよりもトレーナーがすごいのか?w
でも良いか悪いかの感覚は本人しかわからないから、
やっぱり本人の努力と研究だろう。

右に倣えで本に書いてあることをやるよりも
本に書いてあることをヒントに自分で生み出す方が遥かに
理想に近づけるのは言うまでもない。

本に書いてある例は自分自身じゃないのだから

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